ビジネス×行動経済学

行動経済学や行動心理学など行動科学の理論やバイアスをビジネスに適用することを目的にしたブログです

社会

「賛成」と言い切れない社長たち ― 労働時間規制緩和アンケートに見る「60%の迷い」と行動経済学

日経新聞「社長100人アンケート」で報じられた『労働時間規制緩和に賛成9割』。 しかし内訳を見ると、手放しの賛成はわずか2割台。実は6割もの経営者が「どちらかといえば賛成」という曖昧な回答を選んでいます。 なぜ日本のトップリーダーたちは言い切れな…

地銀は「融資待ち」から卒業できるか:地方創生オーケストレーターという生存戦略

地方銀行は本当に「多すぎる」のか、それとも役割を変えればまだ戦えるのか――。日経の記事(2025年12月28日付)を起点に、メガバンクとの違い、日本企業の99.7%を占める中小企業との関係、そして「融資依頼待ち」から「地方創生のオーケストレーター」への…

「環境に優しい」は本当か?──鴨川メガソーラーが映す“悪い再エネ”の構造

再生可能エネルギーは「環境に優しい」――本当にそう言い切れるでしょうか。 千葉・鴨川のメガソーラー問題を起点に、太陽光・バイオ燃料・風力発電までを俯瞰しながら、「善意の制度」がなぜ環境破壊や住民不信を生んでしまうのかを、行動経済学の観点から解…

飲酒運転対策は誰の責任か――シェアモビリティの環境設計

日本経済新聞の記事によると、電動キックボード(特定小型原付)の事故は1年で367件、前年同期比+68%、しかも88%がレンタル中だったそうです。飲酒運転は当然、運転者本人の違法行為。それでも世論はなぜ「LUUPの問題」へと変換しやすいのでしょうか。本記事…

副首都構想は「成長」か「BCP」か──東京一極集中を“分解”して考える

12月15日の日本経済新聞の記事で報じられていた「副首都」構想。つい「東京一極集中は悪」「副首都を作れば安心」と単純化しがちですが、政策は物語ではなく設計です。本記事では、副首都を①経済成長の拠点づくり、②災害時の首都機能バックアップ(BCP)に分…

日本人は本当に不幸なのか?幸福度ランキングをOSと設定ファイルで読み解く

日本の幸福度ランキングは、世界的に見ても「異様に低い」。 しかしデータを分解すると、収入・治安・医療・教育といった客観指標は、実は世界トップクラスです。 では、なぜ日本人は「自分は幸せだ」と言いにくいのか。 日本経済新聞の記事を起点に、行動経…

世界初・豪州SNS禁止法は何を失うのか?:子どものいじめと「ゼロリスク思考」の罠

オーストラリアで世界初となる「16歳未満のSNS禁止法」が施行されました。一見、子どもを守る“正しい対策”のように見えるこの政策は、本当にいじめを減らすのでしょうか。それとも、居場所や学びの機会を奪うのでしょうか。損失回避やゼロリスク思考、風船効…