ビジネス×行動経済学

行動経済学や行動心理学など行動科学の理論やバイアスをビジネスに適用することを目的にしたブログです

2025-03-01から1ヶ月間の記事一覧

VRIO分析×行動経済学

企業が持続的な競争優位性を確保するためには、自社の資源や能力を戦略的に評価し、活用することが不可欠です。そのためのフレームワークの一つがVRIO分析ですが、VRIO分析は理論的に明快であっても、実務での適用には多くの課題が存在します。そこで本記事…

【コラム97】「ズルいAI」にどう立ち向かうか:行動経済学が導く人間とAIの共存戦略

AIは「プログラム通りに動くロボット」ではなく、自律的に学び、目的達成のためにズルも辞さない存在へと進化していると言われています。こうしたAIの“ズル”は、人間の不正行動やモラルハザードと構造が酷似しています。そこで今回は、AIと人間のズルの共通…

思考のコモディティ化×行動経済学

コンサルティング業界において、お客様へのアウトプットを出す際には、フレームワークが長らく使われてきました。そのフレームワークは、誰でも容易にアウトプットを出しやすくするのに役立ちましたが、一方でアウトプットの平均化、いわゆる思考のコモディ…

【コラム96】 その右腕、信用できますか?行動経済学で見抜く「良いNo.2」の育て方と鍛え方

あなたの会社に信用できる右腕、No.2はいますか?会社を悪い方向に導く「悪いNo.2」はいませんか?良いNo.2とは何か?それはどう育てるのか?それらの疑問を行動経済学的なアプローチで紐解いていきます。

【コラム95】社外取締役の長期在任がもたらす『ガバナンス崩壊リスク』と対策

社外取締役の長期在任が増加し、投資家から懸念の声が上がっています。以前も取り上げた話題ではありますが、今回は改めて長期在任のリスクとその対策を行動経済学の理論やバイアスを使って解析していきます。

パレートの法則×行動経済学

「全体の20%の売れ筋商品が売上の80%を占める」、「顧客の20%が売上の80%を生む」というパレートの法則は聞いたことがある方が多いのではないでしょうか?これはマーケティングにおける大原則とも言えますが、最近はそれが通用しない市場も出てきています。…

STP×行動経済学

伝統的なSTP戦略は合理的な消費者を前提にしていますが、消費者が合理的とは限らないというのは周知の事実です。そこで、消費者が必ずしも合理的とは限らないということを前提にしている行動経済学の出番です。行動経済学を活用してSTP、市場開拓戦略を強化…

【コラム94】組織の足を引っ張る“やる気のある無能”と“優秀な異端児”の扱い方

企業経営やチームマネジメントにおいて、マネージャーが頭を悩ませる人材のひとつに「やる気のある無能」。この対処法はどうすればよいのでしょうか?また、組織運営において、問題視すべきは「やる気のある無能」だけでしょうか?行動経済学の理論やバイア…

【コラム93】気づけばリソースゼロ?職場に潜む“スライサー”の正体

最近、職場で“時間がどんどん削られている”と感じたことはありませんか?それ、もしかしたら“スライサー上司”の仕業かもしれません。スライサーは何も上司に限った話ではなく、あなたの、そして私の職場にも存在しますが、その対処法を行動経済学的なアプロ…

コンティンジェンシー理論×行動経済学

VUCAと称される時代の到来により、従来の固定的な戦略ではもはや対応しきれなくなっており、注目を集めているのが、コンティンジェンシー理論です。しかし、コンティンジェンシー理論が状況に応じた適応を求める一方で、人間の意思決定は必ずしも合理的では…

【コラム92】ファミリーテックの光と影:効率化が家族関係にもたらすメリットとリスク

近年、共働き世帯の増加に伴い、「ファミリーテック」と呼ばれる家族の運営をサポートするITサービスが注目を集めています。ただ、ファミリーテックで効率化が図れる一方で、負の影響も懸念されます。そこで今回は、ファミリーテックの普及によってもたらさ…